7月17日

 そんなこんなで、都合4日ほど入院という名の遠出をするハメになってしまいました。尿管結石で入院て。22歳の日常としてはありえないものだ。22歳と言えば、世間では合コンに行ったり、合同コンパに行ったり、ねるとんパーティーに行ったりする、紅くじらな世代じゃないですか。まぁ、病院も看護婦さんが多いので、ある種、合コン場ではあるんだけど、その考えは論点をずらしてる。

 入院した病室は4人部屋なんだけど、僕がいた4日間におじいさんが一人、病室から去っていった。でも、去っていったといってもそんな悲しいことではなくて、マジで去っていった。いや、天国にじゃないよ。ちゃんとご実家に。足もあったよ。無事退院ってことだよ。ヘンに勘ぐるな。

 そういう最中、僕の隣のベッドの人は、どうやら直腸ガン。前のベッドの人は喉に直接点滴をうっていた。一体なにがあったんだろう。別にそのお二人とはなにもなくて、それはそれでよかったんです。別に僕も面倒をおこさなかったし、起こそうとも思わなかったし。おとなしく本を読んでいた。

 そんなこんなで、たいしたことはありませんでした。看護婦を呼んだのも2回だけだし。ただ、注射を4日間ほど打ち続けていて、チョットげんなり。かなりげんなり。




こんな点滴してました。




 何に一番げんなりしたかというと、やっぱり、病って大変だナーってことかな。石ころが詰まったくらいで入院なんてしてんじゃねぇよ! みたいな勢いの人ばかりだったし、病室。病室で何が辛かった買っていうのを、軽くまとめてみました。

まぁ、みんな僕より重い病気だから・・・ということで、僕は大人な対応をしていました。

 前の人の咳き込みは、別にいいんです。なんか、喉が悪いみたいなので、咳き込むのも仕方ありません。チョット驚くくらいで。でも、食事中のげっぷだけはどうにかして欲しかった。

「うげぇぇぇぇ」

みたいな、これから吐瀉しますよ、みたいな勢いのげっぷ。ナメック星人なら卵を産む。それくらいの勢いでげっぷをしていた。食事中に。それだけは超こまった。



あと、「爆発」ってのは、どういうものかというと・・・

「ああ、また爆発してるわ」

という会話が毎朝、聞こえてくるわけです。最初は何のことかわかりませんでした。その人が、人工肛門だと知るまでは。そう、人工肛門。爆発。もう、わかりますよね。食べたものが、排泄物みたいなものが、人工肛門にかぶせてあるガーゼか何かを爆発するかの如く突き破(以下略)そんな会話が、交わされるわけです。ぼくの食事中に。カーテン1枚隔てたベッドで。しかも、会話が日に日に激しくなります。

「ああ、よくかんで食べないと、こんにゃくがそのまま出てきてるでー」

看護婦も、やります。僕の食欲を減衰させる気です。



 そのほかは点滴に気泡が入って、なぜか空気も血管に入っちゃったりした気がする以外に、問題はありませんでした。点滴は面倒だけど、コスプレみたいで楽しかったし。入院はそんなに悪くないなー思ったのでありました。

 でも、石だけは二度とやだ。






退院しました。






追伸:

 医者には

「一度結石になった人は、再発する可能性が非常に高いです」

 と言われました。

 だから、近いうちに

「実録! 尿管結石の日々2」

 をお送りすることが出来る予定です(涙)。






なぜか曲がっていた点滴の棒。




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