今日は探偵ファイルのオフ会。
行きの電車の中の人、みんながみんな、探偵ファイルのオフ会に行く人に見えてくるから困った。
この車内、みんなオフ会に行く人に見えた。
しかし、西九条駅からは異なった様相を呈してきた。おそらく、ホントにオフ会に行くであろう方々が散見される。それは、USJ駅をすぎても、異様な人々が乗っているという状況を見ればわかる。電車は乗客だけでなく、何らかの「
気」をも運んでいた。
駅では前を歩いていた人が
「お茶もないらしい」
等といっていたからな。明らかにオフ会参加者じゃないか。それ以前に、明らかに僕はお茶を買い忘れているじゃないか。ということで、お茶を駅の売店で買っていった。
バス停。目の前でバスが出ていった気がするが、気にしない。とりあえず、時刻表を見る。当分来ない。バス停に若い男女が集まる。列車の乗客の大半はどっかに歩いていったようだ。仕方ない、僕もこの一団と一緒に待つことにする。しかし、一人で来ていたのは僕と、隣にいる男性の2人だった。みんな仲間で来てやがる。こっちは仲間すらいない。電車の中ではうきうきしていたけど、このあたりから少しずつ、
「あ、今日も空気読めずに、なじめずに帰るんだろうな。親和性低いな、俺」
等と感じ始める。
バスが来たのでバスに乗る。アクティブバスに乗る。これに乗ったら行ける、って探偵ファイルのメールにも書いてあったのに、ほとんどの人は乗らない。
「これ、キャンプ場行きますか?」
「どっちのキャンプ場や? 行くところといかへんところあるから」
と、探偵ファイル読者のくせに探偵らしからぬ会話をしていた(別に読者は探偵じゃないけど)。僕はさっさと乗って、すましたもんだ。
すると、運転手さんが驚きの一言。
「市バスの方が早いで」
急がば回れとはこのことか。まぁ、仕方ない。内心、切歯扼腕しつつ、とりあえず平静を装う。
「平静を装う」だなんて世間一般のまともな感覚が通用するのは、ここまで。これからは、異次元の幕開けである。